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ポッドキャスティング

2005年05月28日

うまのりラジオ第14回編集後記

通常日曜日更新のうまのりラジオが木曜日までずれこんだのは、編集が大変だったからです。曲の雰囲気が全く違う3曲を32kのモノラルのmp3フォーマットに落とし込むのには苦労しました。低いビットレートのmp3って、すぐ「キンキン」言ってしまうんですよ。やはりpodcastingということでヘッドホンで聞く方もいるでしょうから、耳に負担をかけない程度に大きな音(矛盾気味ですな)で仕上げる技術を身につけなければなあと思いました。

ネットラジオに限らず、音声配信の音の技術的な情報交換とか共有って、他の分野のよりは遅れているのではないかと思っております。「コンプレッサーをかける」など技術的なことについて細かく解説してあるサイトの中で私が知っているのは、「インターネットラジオの作り方ヴギ」くらいです。あと現存するかわからないのですが、以前は「ねとらじ」で放送されていた方同士の情報交換をネットで見かけたりしました。時間に余裕があれば自分のやり方を公開しつつ、いろんな方の意見が聞きたいです。

そして、ラジオでもちょっとしゃべりましたが、曲をかけるのは気を遣います。「そんなことを気にしていては何も出来ない」と思う方もいらっしゃるでしょうが、こちらとしては「悪しき例を残してはこれからポッドキャスティングをはじめる方に申し訳ないなあ」という感じです。クリエイティブコモンズで気になる「改変」の定義ですが、ネットラジオ的に解釈のズレが生じる可能性があるのは、

■曲をBGMとして(トークが主、曲が後ろで小さい音で流れているイメージ)使っていいか
■エンコードレート等を変える(128kを32kに、ステレオをモノラルになど)のは許されるか
■曲を途中で切っていいか(一番の歌詞でフェードアウトとかイントロにしゃべりをかぶせたりとか)

くらいかなと思いました。曲をCCで公開される方は、ついでにこの3点について言及しておいて頂けるとこちらはとてもありがたいのであります。

あと、JASRAC的な解釈だと、「商用」サイトには「アフィリエイトをやっているサイト」も含まれます。このサイトはアマゾンのアソシエイトを利用しています。そうするとこのサイトは「商用」なのでしょうか。個人的には商用、非商用の区別って、確定申告するしないの分かれ目である「年間20万円or38万円以上の収入」というラインで切るのはどうだろうと思っているのですが、いかがなものでしょう。

なぜここにちょっとこだわるかと言うと、例えばSeesaaでポッドキャスティングをやるという場合、あそこはアフィリエイト標準装備(設定で切ることはできますが)なのでちょっと混乱が起きてしまうんじゃないかなということと、アフィリエイトというモチベーションくらい製作者に残しておいてくださいよという気持ち的な問題ですね。マイクを買ったりいろいろお金がかかりますから、ラジオは。

投稿者 manolin : 15:42 | コメント (0) | トラックバック

2005年03月09日

「新しい」ラジオ

アメリカでは衛星ラジオが好調だ。「米国で大流行のサテライト(衛星)ラジオを知ってますか?」に詳しいが、アメリカに住んでいる友人に聞くと、チューナーの価格も手ごろになり、番組も聴きたくなるようなものが出てきたと言っていた。最近衛星ラジオ局大手のXMは料金の値上げを発表したが、それにより株価が上昇したそうだ(衛星ラジオ放送の米XMサテライト、月決め基本料金を値上げ)。投資家も衛星ラジオの将来を有望視しているのだろう。

この新しいラジオへの追い風の一つに、ハワード・スターンが2006年1月からシリウスサテライトで番組を開始することがあげられる。この発表に関してインサイダー取引疑惑が上がる(毒舌ラジオ司会者スターン氏の移籍を巡りインサイダー取引疑惑)ほど株価へ大きく影響したこの有名DJ移籍のインパクトは相当なものだったのだろう。

ハワード・スターンが衛星ラジオで番組を持つことになった背景には、アメリカの放送業界(特に地上波ラジオ業界)の問題があるようだ。FCC(米連邦通信委員会、耳つきドラえもん)による放送表現の規制強化(保守派の台頭でエスカレート? 放送表現の規制強化)や、クリアチャンネルによるラジオ局支配(ジェフ・バールスタインインタビュー)により、地上波ラジオで番組を持てなくなったDJが現れたり、規制のかかった曲が放送されなくなっているケースがある。ハワード・スターンとFCCやクリアチャンネルとのトラブルは「町山智浩アメリカ日記」に詳しい。またラッパーのエミネムは昨年11月にシリウスで自分のラジオチャンネルを開いた(世界初アーティスト個人ラジオ、NY発エミネム局)が、これも彼の過激な歌詞が規制の対象になり、嫌気のさしたエミネムがFCCの規制を受けない衛星ラジオ局に活路を求めたのが原因だ。

衛星ラジオには、音質の良化や、番組中にCMが入らないといった「新しさ」とともに、地上波ラジオの保守化、硬直化に対するオルタナティブというイメージ的な「新しさ」も加わったように思う。Wiredの3月号の特集「THE END OF RADIO」というタイトルにもそんなイメージが込められているように感じる。そして、その流れにポッドキャスティングは実にうまく乗っかったなと思う。この状況の中では、どちらかといえばちょっと退屈なイメージのある公共放送でも、ポッドキャスティングを始めれば注目を浴びる。これまでとは違う価値の再編成が始まっているように見える。

と、ここまで書いて、私がライブドアに期待したのはこの「新しさ」なのかなと思った。ちなみに、日本にも衛星ラジオ「MUSIC BIRD」はあるけれど、あまり話題にならない。今回の買収劇の主役になっても、誰もラジオについては語らない。それはとても寂しい。アメリカと日本の単純比較はできないけれど、何か日本のラジオにも、そういう価値の再編成が起きないものかなと思う。

投稿者 manolin : 14:05 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月25日

適当なmp3プレーヤーでいろいろ聞いてみる

ポッドキャスティングについて何も知らなかったころ、ipodじゃないと出来ない何かがあるのだろうかと思っておりました。実際は音声ファイル自体に何の仕掛けもしていないので、mp3プレーヤーであれば再生は可能です。とはいえ試したことがなかったので、安いプレーヤーで聞けるのであればどんなプレーヤーでも聞けるのではないかと勝手に予想を立て、ざっと見て一番安かった2980円のmp3プレーヤーを買っていろんな番組を聞いてみました。

結果は全て無事に再生できました。ただ一部のファイルで今まで聞いたことのないノイズが乗ってしまいました。そのファイルに共通するのは、サンプリング周波数が22kHZ以下ということです。これはこのプレーヤー固有の現象なのかもしれません。ちなみに機種名は台湾製のDigitBallといいます。説明機種を読んでみると対応ビットレートが32kbpsからと書いてあるので、試しに24kbpsのファイルを読ませてみたら問題なく再生できました。ちょっとよくわかりません。

他のプレーヤーの対応ビットレートはどんなものだろうとamazonでメーカーごとに一番売れている機種を調べてみると

Apple iPod 20GB M9282 32k-320k
iRiver iFP-799 8k-320k
Rio SU-10 16k-320k
Creative MuVo2 FM 5GB 32k-320k

でした。32kbps以下に落とすと、聞けないプレーヤーが出てくる可能性があるようです。ファイルサイズとの兼ね合いにもなりますが、ビットレートやサンプリング周波数は落としすぎると問題が発生しやすくなるようなので注意が必要です。

投稿者 manolin : 00:11 | コメント (0)

2005年02月18日

Seesaaがpodcasting対応に

http://podcast.seesaa.net/

SeesaaBLOGがポッドキャステイングを使ったサービスを開始しました。RSS2.0を出力する設定にすれば、自分の記事を自動的ににスピーチシンセを使って音声に変換したものをポッドキャストできる状態にしてくれるそうです。

試してみましたが、単にRSSの文章部分をスピーチシンセで読み上げているというだけなのでちょっと面白みに欠けるし、声のトーンに変化が無く、スピードも速いのでしゃべっていることが頭に入ってこない印象を受けました。例えばスピーチシンセの声色やしゃべるスピードを好きなように選べるとかすれば、メリハリがついて少しは聞きやすくなるのではないかと思います。そしてもう一つ問題なのが、MP3ファイルにタグ情報が一切ないため(ファイル名は謎の数字)どこの誰の記事が読み上げられているのかさっぱりわからないこと。これではせっかくのサービスもそのサイトのアクセス数増加につながりません。現状のサービスでは、面白がってやる人以外に「使いたい」と思う人は少ないんじゃないかなと思います。せっかくの新たな試みなので、さらなるバージョンアップを期待しています。

ただ、MP3ファイルをアップできるそうなので、後でポッドキャストできるかどうかテストしてみようと思います。もしうまくいったら、ポッドキャスティングをやってみようと思ったけど、RSSとかがよくわからなくて挫折したという方におすすめできるかもしれません。

---追記
Seesaaのアカウントを取ってテストファイルをアップしてみました。http://manolin.seesaa.net/です。多分うまくいったと思います。

簡単です。シーサーの解説サイトを読んだだけでここまで出来ました。簡単デジオツールが新規募集をしていない現在、ポッドキャスティングが簡単にできるブログサービスはここだけなのではないでしょうか。

投稿者 manolin : 15:11 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月15日

VolvoがPodcasting番組のスポンサーに

AutoblogのPodcast:Vovloがスポンサー(Ad Innovator)
VolvoがPodcastingのスポンサーに(Podcast Now!)より

Autoblogがはじめた「Autoblog Podcast」のスポンサーに、自動車メーカーのボルボが名乗りをあげた。放送を聞いてみると、冒頭にパーソナリティがボルボの新車の宣伝をしていた。ラジオで流れるようなCMを番組の途中につけるのかなと思ったが、それは権利関係で面倒なことになるのかもしれない。意外にあっさりとしたもんだなと思った。

いわゆるインターネットラジオに、こういう大きな会社がスポンサーについたという話は聞いたことが無い。ネットラジオサイトの多くはアフィリエイト系のバナー広告を貼ったりしている。Live365はプレーヤーが立ち上がる前に広告が流れるが、現在は自社の宣伝だ。過去にマイクロソフトのウィンドウズメディアプレーヤー10や映画の広告が流れたことがあったが、あまり長続きしなかった。

なんだかあっさりとポッドキャスティングがネットラジオを追い越してしまったなあと思う。ブログやiPodのような注目されているものに上手にリンクしていることもあるけれど、このスピードにはびっくりだ。ポッドキャスティングは優れている点がたくさんあるけれど、最終的には当たり前だがコンテンツ勝負になってくると思うので、中身が伴わないまま大きくなってしまわないかと少し不安もある。それでも追い風になるのは間違いない。

興味深かったのは、このブログはWeblogs,Incのメンバーだということ。Weblogs, Incについてはnikkei.bpに詳しい説明が載っている記事がある(リンクは問い合わせなければいけないそうなのでしません)ので、探して読んでいただければと思うが、このブログはどうも二人のブロガーが記事を書き、広告営業などをWeblogs,Incが行っているようだ。この放送のパーソナリティがコメント欄で自分は広告には関与していないと書いているので、どういうことだろうと調べてみたところ、このWeblogs, Incのシステムにたどりついた。ブロガーは記事の執筆に集中し、営業のプロが広告主を見つけてくるスタイルで、今回のような大きな成果が上げられたのは興味深い。これからは「プロ」のブロガーが活躍する時代になってくるのだろうか。

投稿者 manolin : 22:12 | コメント (0) | トラックバック

2005年02月01日

ポッドキャスティング(公開する設定編)

さて、今度はこのサイトのRSSをポッドキャスティングに対応させてみます。その方法はいくつかありました。その中で私が1回で成功したのはOTO-NETAさんが「試してみようPodcast!」で紹介していたMT-EnclosuresというMT用のプラグインを使った方法でした。

RSSについては私もよく理解できていないので、あまり細かいことには触れられないのですが、
<enclosure url="http://MP3ファイルがあるURL" length="MP3ファイルの容量" type="audio/mpeg" />(<>は全角にしています)
というようなタグがついていれば、iPodderなどがmp3ファイルを読み込んでくれるようです。

次回放送からはRSSのリンクもはり、manolinのネットラジオ(仮題)もいよいよポッドキャストデビューの予定です。

投稿者 manolin : 00:04 | コメント (0) | トラックバック

2005年01月31日

ポッドキャスティング(聞く設定編)

ポッドキャスティングするために、まずiPodderをダウンロード。このソフトがRSSリーダーの音声ファイル版みたいなもので、このソフトにポッドキャスティングしているサイトのRSSを登録しておくと、自動的に新しい更新をダウンロードしたりしてくれるソフトなんだそうです。

Podcast Now!さん(トラックバックありがとうございます)の記事を参考に設定し、Going My Wayさんで公開されているポッドキャスティング用RSSを登録し更新をチェックしてみると、「Going My Way Radio」の最新号をダウンロードしてiTunesで再生をはじめました。おお、簡単。続いてネットレーベルの新着リリース情報を公開するサイトACOWOさんのRSSを登録し、更新をチェック。すると、サイトで紹介された楽曲をダウンロードしてくれています。おおお、簡単簡単。

ただ、iPodderはいくつもMP3ファイルの更新があった場合でも最新の一つしかダウンロードしてくれないようです。複数ファイルのダウンロードや過去の未聴の放送や楽曲もダウンロードできるオプションがあればいいのに、惜しいです。

それでも、この簡単さはやはりすごいです。ネットラジオってまず聞くためのリンクボタンを押してもらうという壁があると思うのですが、その壁を壊してくれるだけの力を十分持っているように思いました。

やはり、面白そうです。

投稿者 manolin : 23:21 | コメント (0) | トラックバック